THEME 01 SEへの道、BITSとの出会い

K
最初はSEになろうと思った経緯から話しましょう。
私はお二人よりもずいぶん前の就活ですが、大学生活をエンジョイしすぎて卒業が半年遅れてしまったんです。秋卒となると必然的に、求人の間口が狭まります。
物理学専攻で父親がつけてくれた名前もひときわ輝く星団が由来なので宇宙に関わる仕事を夢見たときもありましたが、やはり現実を見据えてエンジニア職を軸に探しました。
そんな中、たまたまBITSの前社長と面談の機会があり、「秋入社の人もいるよ。もしよかったら来る?」と声をかけてもらいました。当時からIT業界の勢いは感じられ、社長が話された人を大切する方針にも共感しました。
プログラミングは専門外でしたがゼロから積み重ねていくつもりで入社を決めました。
Sさんは私の大学の後輩になるけど、どうでしたか?

S
私はKさんと同じ理学部ですが、情報科学科でプログラミング言語を専攻していたので、進路はIT分野に絞っていました。
4年生のときにうちの大学にBITSの人事の方が会社説明に来られてそれに参加したんです。業務内容や方針、社風を丁寧に紹介してもらい、「人が真ん中」の理念がいいなあと思いました。
社長との面接も印象深いです。言葉に力があり、コミュニケーションを第一にした社員中心の会社という点が伝わってきて好感を持ちました。
私は大学での学びの延長線上にSEという仕事があったので想像しやすかったですが、Nさんは文系学部出身ですよね。どうしてSEに目を向けたんですか。

N
私は高校時代の先生の影響を受けて大学で日本史を専攻しました。教職の勉強にも力を入れて中学・高校の教員免許を取得しました。その頃は教員になるつもりで卒業後1年間、非常勤講師として中高一貫校に勤務し、高校生のクラスで日本史の教鞭を執りました。
教員の仕事は楽しく、大変ながらもやりがいがありました。しかし、自分の特性を考えると別の道がより良い選択肢であると考えるようになり、SEに方向転換しました。
生徒の前に立って教えるという役割より、縁の下の力持ちとして授業をサポートする。大変な先生が効率的に働けるようシステム構築側からサポートする。そんな役割で教育に向き合いたいと思ったのです。

K
文系出身のSEは珍しくないですが、教師とSEはだいぶ違う職種じゃないですか。選択に迷いはなかったですか。

N
そうですね。正直に言いますと非常勤講師をやっていたので夏休み中が就活のリミットで、時間的猶予がなかったんです。教育関連業界はすでに募集を打ち切っていて選択肢が狭く、そこでICT教育などの技術を担うIT業界を視野に入れました。BITSは内定が出るまでの期間が短く、就活を短期間で終える必要があった私には非常に助かりました。
私も会社説明会で社長が話された「うちはやりたいことができる会社です」という言葉が響きました。配属は本人の希望通りになると聞いてすごいなと。
会社組織で働くということは上からの命令に従うのが普通と思っていたので、そこまで寄り添ってくれるのかという驚きと安心感がありました。


THEME 02 入社して感じたSE業務とBITS

K
私は約20年BITSで仕事をしていますが、入社当初から全然変わらないと思うことと、世の中の流れの中で変化してきたと思うことがありますね。

S
変わらないのは、たぶんポリシーですよね。あとは社風ですか。

K
その通りです。
今管理職になって若い人の行動を見ていると企業理念の「人が真ん中」は、以前にも増して浸透しているように思います。コミュニケーション重視の明るい社風の性質も変わらないです。
コロナ禍で対面の会話が制限され、社員旅行やBBQ、ボウリング大会などのイベント、同好会活動などができなくなった期間はありましたが、今また元の交流が復活しています。
BITSがこの10年で特に大きく変わったのは、働き方です。多くの社員にテレワークが定着して個人のタスク管理がいっそう進みました。
一方で自分以外の社員が今どんな状態で仕事をしているのか共有する社員間のコミュニケーションも進化しました。オンラインと対面を組み合わせたきめ細かな意思疎通を実現する新しい形が整ったと思います。

S
私は大学のゼミでグループ形式のプログラミング実習を経験していたため、プロジェクトの役割分担や進捗管理に多少なりともイメージがあり、業務には割合すんなりとなじめましたが、お客様やチーム内での意思疎通のプロセスがものすごく多い点は想像以上でした。
SEの仕事はコミュニケーションが不可欠、というより最重要なのだなと痛感しました。BITSが社内コミュニケーションを重視するのも実務に沿っているのでしょう。
毎日会社に集まるわけではないのにオープンな環境で風通しがよく、確かに明るいです。年次や役職関係なく意見を言え、また通りやすいと思います。
私もそうですが、Nさんも沖縄に行ったのが入社後最初の社員旅行でしたよね。ビンゴ大会とか余興も楽しかったですね。

N
楽しかったです。普段業務で接することがなく、めったに会わない人とバスの席が隣り合わせになり、たくさんお話しできて仲良くなれました。みんなで観光地を巡り、名物料理を食べたりするうちに親睦が深まりました。
私はIT未経験でSEはほぼ未知の世界でしたが、仕事を始めて思うのはプログラミングそのものが自分に合っている、というか好きです。
なぜなのか考えてみたのですが、日本史を学ぶときの論理展開と共通性があるのではないかと。
歴史を学ぶときは、必ず「○○が原因で△△が発生し、その結果□□になった」と流れを常に意識します。これはプログラミングにも通じていて「ここのソースコードが原因でエラーが発生し、その結果この処理に影響が出ている」という分析の思考回路に応用できるんです。
未経験でもすぐに理解できたのは日本史のおかげだと思っています。

K
プログラミングと日本史の共通性……面白いですね。では皆さんが日々の業務で心がけていることや仕事のやりがいを話しましょう。
Sさんは不動産会社の営業支援システムが担当でしたよね。


THEME 03 仕事の心がけとやりがい

S
はい、不動産営業で使用する社員情報や契約情報を扱う複数のシステムを担当しています。問い合わせ対応やシステム改修がメインです。
システムトラブルの対応は、慌てず冷静に状況を分析するのが第一。そこから最適な解決策を見つけるように心がけています。
難航するケースもありますが、自分で作成したプログラムが想定通りに動き、システムが無事に稼働したときは安心しますし、ミッションをクリアしたうれしさがあります。
SEの仕事の醍醐味はやはりプロジェクトが完遂したときに得られる達成感です。苦労を重ねてようやく完成したシステムをお客様に高評価いただいたときは頑張ったかいがあったなと感じます。

N
私も不動産会社の担当で、自動化ツールを使った業務効率化の提案を行っています。
例えば、現状お客様がExcel管理していたものをデータベース化して管理・分析しやすくします。どんなシステムをつくるか計画段階から実装、テスト、リリースまで幅広い工程に関わらせていただき、やりがいが大きいです。自分がつくったシステムをお客様の業務で便利に使ってもらえるのはうれしいですね。
一方で理想を求めすぎると複雑になり実現が難しくなるので妥協点を見つけます。その点はSさんと同じくお客様とのコミュニケーション力が問われます。
実装ではコーディングに苦戦することがありますが、最近は生成AIにサンプルコードをつくってもらうなど、うまく活用しています。

K
生成AIは便利ですね。今はネット検索すると出てくるSE向きのWebページや動画サイトからも有用な情報が取得できます。私も新しい技術や興味が湧いたものを見ています。
現在私は複数の業務に携わっています。プロジェクトマネージャとしての管理業務、一作業者として遂行する業務、社内教育に関する業務、そして社内の情報システム管理者としての業務です。
それぞれやりがいはあります。直近ではクラウドサービスを利用したシステム構築を担当しました。
昔は指示されたことをがむしゃらにやるタイプでしたが、今は立場が変わり、上流工程でシステム要件を決め、方向性を決断しないといけない。何が重要で、何を除外していいか、複雑な要素を鑑みて答えを出すのが難しさでもあり仕事の醍醐味です。


THEME 04 それぞれのチャレンジ

s
BITSは自主的なチャレンジを後押ししてくれる会社です。Nさんが話された通り、プロジェクトの参画先は原則社員の希望に委ねられますし、キャリアプランを自分で決定できます。
設定した目標の進捗状況を毎月上長に伝えますが、報告の場があるためモチベーションを維持しやすいです。自分の成長を定点把握でき、短期目標と将来の目指す姿を見失わずにいられます。
私は次のキャリアステップとしてプロジェクトマネージャを見据えています。プロジェクト進行やチームのタスクを管理し、お客様の対応を担える力を磨きます。
また、AIを含む新しい技術を意識しながら、最新スキルを有するSEを目指したいと思っています。

N
私は業務に活かせる資格取得に力を入れています。キャリアが浅い自分にとって資格はその分野の能力を証明できるわかりやすい形です。
入社後、いろいろ取得しましたが、難関といわれる国家試験「データベーススペシャリスト」「宅地建物取引士」に受かったときはうれしかったです。
資格取得の目標は、上司に報告しています。やり遂げると宣言したほうが後ろに退けなくなり、それが良いプレッシャーになって力を出しやすいです。
資格対策中は勉強ばかりにならないよう、趣味なども楽しむようにしています。
私も早く業務のリーダを任される力量を身につけ、プロジェクトを良い方向へ導ける人材に成長したいです。

K
これからシステム開発会社は、AIをどのように取り込んでいくかが鍵になると思います。開発業務にAIを導入することでSEの作業を大幅に省力化できる可能性があります。
またお客様のシステムにAIを組み込む提案も必要となっていくでしょう。
BITSは社員教育に力を注いでいますがAI分野への本格投入はこれからです。しっかりと情報をキャッチアップし、遠くないうちに社員全員がAIの活用に精通した「プロンプトエンジニア」になれる会社の教育制度を充実させたいです。
私は、AIをフル活用したシステムをつくり、運用もAIに任せる取り組みにチャレンジしてみたいと考えています。


THEME 05 学生の皆さんへ

K
最後にBITSの採用サイトを見てくださった学生の皆さんへメッセージを送りましょう。もちろん私は興味を持ってくれた学生さんにはぜひBITSを志望してほしいと思います。
先ほどから話しているように、やりたいことにどんどん挑戦できる会社ですし、技術も含めてこれからの可能性は非常に大きいです。
一つ面接についてアドバイスします。多くの学生の皆さんにとって採用面接はとても緊張するシーンだと思います。本番は質問に答えるのが精いっぱいで、自分がどのように見られているか想像する余裕はないでしょう。
何度か家族や友人の前でシミュレーションし、感想を聞いてみるのも一つの手です。練習を重ねると緊張も多少収まってくるはずです。

N
好きな仕事を選ぶ発想だけでなく、自分に本当に合っているかの視点でも考えたほうがいいと思います。
私自身、日本史も教員も好きだったのですが、教員が自分に合ってないと気づいたとき、そもそも本当に好きなのかもわからなくなりました。これはかなり堪えます。
それほど興味を持っていなかった業界もフラットに見ると意外に「自分に合うのでは?」ということもあると思うんです。幅広い業界に目を向けることをお勧めします。
それと学生のうちにいろいろな場所に出かけ、多くの人と出会い、多様な価値観に触れておくと視野が広がるのではないでしょうか。

S
内定が決まらないと不安になるかもしれませんが、あまり焦らないほうがいいです。私も大学のゼミの仲間が早い段階で次々に内定を取り、気がつくと私だけが決まっていなかったのですが、じっくり自分に合う職場を見つけられてよかったと思っています。
内定獲得数やスピードを競っても仕方がないです。入社する会社は一つですから。よく考えて就職先を決めてください。
勉強だけではなく、趣味やアルバイトなどでいろいろなことを体験しておいたほうがいいと思います。経験から身につく社会知性、物事の捉え方は、社会人になっても役立つと思います。お会いできるといいですね。
皆さん、今日はありがとうございました。